2011年02月12日

風の音にぞおどろかれぬる

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 今朝は風の音で目が覚めた。戸外で電線が風にビュービューと鳴る音がする。幸い雨は止んだようで、空の端にはわずかながら青空も覗いている。

 私は朝、窓を開けて空気の入れ替えをすることにしているのだが、今日は1分とたたぬうちに家中の空気が入れ替わった。窓を開けたとたん、突風のような勢いで風が吹き抜けたかと思うと、テーブルのうえに置いていた小物が吹き飛んだ。いやはやすごい風である。

 朝から洗濯することにしていたのだが、とても外に干せる状況ではないと考え、乾燥機を使う。日ごろあまり乾燥機を使わず、ベランダに干すようにしているが、こういう天気の日には乾燥機は重宝する。引っ越してきてすぐに、風の強い日に洗濯物を外に干してタオルが吹き飛んだ苦い経験があるので、無理をしないことにしているのだ。

 そうこうしているうちに、空が一転にわかに掻き曇り、あっという間に雪が降り始めた。しかも風が強いのでまるで吹雪だ。乾燥機を使うという選択は結果において大正解だったわけだ。

 午後になっても雪は降り止まず、まるで雪国のような空模様となる。でも舞うだけだから積もらない。これがボタン雪に変わってしんしんと降り出すと厄介だが、そこまではいかないだろう。だがいずれにせよ、散歩に出掛けている場合じゃなくて、篭城を覚悟する。

 こういう日には読書が一番と、読み始めたばかりの桜庭一樹の「赤朽葉家の伝説」を手に取り、ソファにゴロリと横になる。コーヒーを淹れ、今朝方女房と娘から届いたバレンタインデーのチョコをつまみ、ページを繰る。

 実に不思議な小説だ。製鉄業で財を成した山陰地方の旧家赤朽葉家を巡る三代にわたる物語なのだが、どこかおとぎ話みたいなエピソードがあり、何とも不思議な家族模様があり、青春のロマンスがあり、どんどんと読み進んでしまう。

 実はこの本、第60回の日本推理作家協会賞を受賞している。ということは推理小説のはずだがと思いながらページを繰るのだが、いつまでたっても推理小説の「す」の字も出てこない。いったいどうなっているんだと首をひねりながらも、おもしろいので先へ先へと進む。そしてついに、終わりかけの頃にトンッと推理小説の扉が開かれる。そこから、過去まで遡る推理が始まる。実に見事だし、こんな推理小説、見たことがない。

 本格的な推理小説ファンでなくとも充分楽しめる一冊である。

 さて、ろくな散歩もしないまま三連休の前二日が過ぎたが、明日はいったいどうなるのだろう。天気予報では、またもや雪マークだが・・・。

posted by OhBoy at 23:07| 日記